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Talk to Oneself 20( No.191-200 )
07.8.15〜07.12.1

Talk to Oneself 20 目次
12月1日 守屋前防衛次官逮捕、人の皮膚細胞から万能細胞 11月15日 カグヤの画像と日本のスパコン
11月1日 食の偽装問題 10月20日 ノーベル平和賞を受賞した「不都合な真実」
10月10日 月探査衛星「かぐや」 10月1日 NHK「朝ドラ」の桜、福田内閣
9月20日 総裁レース 9月10日 朝青龍と安倍政権、安倍辞任に思う
9月1日 地球温暖化は止まらない 8月15日 終戦記念日

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2007年12月1日(土曜日):守屋前防衛次官逮捕、人の皮膚細胞から万能細胞
  守屋前防衛次官と奥さんが、収賄容疑で逮捕された。常識から考えて、何の見返りもなしに報道されている様な接待が行われたとは誰も思わないだろうから、逮捕がなければ、世間・世論が許さないのではないでしょうか。
 この防衛利権に対する、守屋ー山田洋行ラインがあるとすれば、当然、報道されているように、別の政治家ー軍事産業商社ラインがあると言うのが私達の常識的な考えではないでしょうか。

京都大学の山中伸弥教授等が人の皮膚細胞から様々な組織を作り出せる可能性のある万能細胞(人口多能性幹細胞= iPS 細胞:(induced pluripotent stem cell) )を作る事に成功したそうです。この研究は、これまで人の卵子を出発点とするES細胞を使う研究で、ネックとなっていた倫理上の問題が解決され、再生医療の進歩が大幅に進むと考えられているそうです。
 この研究に対しては、これまで反対してきたアメリカやローマ法王庁も歓迎の意を表明していますが、人を含めて生物の生命に踏み込む事は、倫理の上に立つ生命に対する冒涜、倫理違反にはならないのでしょうか?
また、これらのテーラーメイド(個別)医療は恐らく高額な医療費が必要となり、先進国のそしてほんの一部の金持ちの為の医療にしかならないのではないでしょうか。

 さらに、この技術が実際に応用可能になれば、極端に言えば、悪い臓器を取り替えて治療する事も可能になり、医療に革命を起こすかもしれませんが、その人の持つ悪い遺伝子まで正常にする訳ではありません。そして、これらの好ましくない遺伝子が、私達の子孫に受継がれて行くとしたら、これまで生物か繰り返してきた環境に適した遺伝子が生き残こると言う地球の歴史に逆らうものになり、結果として人類は、徐々にひ弱な生物種になって行くのではないでしょうか?

 人は、飽くなき探究心の故に、次々と新しい発明をし、発明が完成すると、それを使用したいと言う欲望にかられますが、この研究は、果たして人類にとって有意義な発明・発見なのか疑問に思います。
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2007年11月15日(木曜日):日本のスパコン
  日本の月観測衛星カグヤの月から送られてきた、地球の入り(日の入り)と地球の出(日の出)の画像、空気が無いせいもあるでしょうが、鮮明で素晴らしい映像ですね。
こういうのを見ると、日本の衛星制御技術もずいぶん進歩したと思います。
ところで、地球では「月明かり」と言う、素敵な言葉がありますが、月での「地球明かり」と言うようなものが観察されるのでしょうか?


宇宙機構より(月の地平線に地球が沈む「地球の入り」)

 話は違いますが、日本のスパーコンピュター、地球シミュレーターが5年前に650億円をかけて造られ、当時世界最速だったそうですが、今や世界で30番目の処理速度になり、維持費だけで年間50億円もかかると言う事で廃棄が決まり、新たに1200億円弱を投じて、世界最速のスパコンを目指のだすそうです。(当面は、演算装置の交換で能力アップするそうです)
 ITの進歩は本当に早く、何だか大変な無駄遣いのような気もしますが、この世界では、しごく普通の事なのでしょうね。

 そう言えば、私の家でも、6年前に買ったパソコンは、廃棄され、WindousXP になってますが、それもWindousVSTA に何時取って代わられるか分からない状況です。
さらに、手持ちのデジカメにいたっては、購入当初から5代目の機種になり、そんなに安い買い物ではないのですが、最近では買い換える事に殆んど抵抗が無い状況になってしまいました。
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2007年11月1日(木曜日):食の偽装問題
  食品の安心で、白い恋人・赤福・ミートホープ・比内地鶏などでいろいろ問題が起きている。なまじ、保存技術、ラッピング技術が進歩し、販売当初よりも大幅に良くなり、食べられるのに棄てるのはもったいないし、販売も地元ばかりでなく広域化して生産管理がむずかしい状況になっています。
 1日何百個限り、無くなれば売り切れと言うのが許されない難しい時代、食べている人からも、これまで味や品質でクレームが出てこない事などより、まず利益確保が優先してしまったのではないでしょうか?
 今のように、保存・ラッピング技術が進んだ現状を考えたら、老舗の伝統を活かしながらも思い切って、こういう製造販売方法ですと正直に公表して販売したほうがよいのかも知れませんね。

 一方、ミートホープ・比内地鶏は、完全に儲け優先の偽者販売で、生産者としての「モラル」を厳しく糾弾されるのは当然ですが、ブランド品なら名前だけでだまされて、ろくに味も判らないのに美味しい美味しいと食べている人も相当いるのではないでしょうか?

 いずれにしても、物質的に豊かになった日本では、バレなければそれで良しとし、金・金ばかりが優先され、食品に限らずあらゆる所でモラルハザードが起こっています。
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2007年10月20日(土曜日):ノーベル平和賞を受賞した「不都合な真実」
  現ブッシュ大統領と大統領選を争った、アル・ゴア元副大統領(クリントン政権時)が、地球温暖化防止の活動でノーベル平和賞を受賞した。ゴアさんは、「不都合な真実」という映画の中で、地球上での様々な、衝撃的な環境変動の様子が伝えられ、それによる異常気象、季節の変化、種の絶滅、奇妙な感染症と広がっていくであろう問題を追っている。

 ゴアさんは、ブッシュ大統領との大統領選では、選挙結果の集計で、訴訟が起こるほど僅差の勝負となり、あるいはゴアさんが勝っていたのではないかと言う報道があった位の勝負でした。もしもと言う仮定の話として、ゴアさんが勝っていたら、世界の情勢は、今よりも随分変わっていたかも知れません。ブッシュさんが起こしたイラク戦争などは、勿論ないでしょうし、その前に、その原因となった9.11テロも起こらなかったかもしれません。

 アメリカが参加しなかった、京都会議のCO2削減目標に対しても、恐らく積極的に参加し、世界のリーダーとなっていたでしょう。ブッシュさんが大統領になる6年前より、この活動を推進していれば、今よりずっと異常気象が起こらなかったかも知れませんね。
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2007年10月10日(水曜日):月探査衛星「かぐや」
  日本の月探査衛星「かぐや」が順調に飛行している様である。先日、上弦の月の様な鮮明な地球の画像が新聞に乗っていたが、日本の衛星打ち上げの成功確率も随分高くなった様に思います。この衛星が月の周りを周回するようになれば、月の裏側の鮮明な画像が送られてくるのでしょうね。

 ところで、同じく新聞だねですが、これらの衛星の打上げの際、空きスペースに、例えば大学などで作った小衛星を一緒に打ち上げる事をやっているんだそうです。勿論、小衛星と言えども製作には何百万もかかるらしいですが、自分達の衛星が地球の上を廻って、データを送って来ていると思うと、楽しいでしょうね。
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2007年10月1日(月曜日):NHK「朝ドラの桜、福田内閣
  岩手・盛岡の老舗旅館を舞台にしたNHKの朝ドラ 「どんと晴れ」が、一昨日で終了した。この手のドラマは、見始めるとつい続けて見てしまいますが、今回はとりわけ、会社の仕事で盛岡に住んでおった関係もあり、思い出深く、毎回楽しみに見ていました。ヒロインの夏見さんこと、女優の「比嘉愛未」は、最近の朝ドラでは、役柄からの関係でしょうが、正当な?美人の様に思います。
 このドラマの最初に出てくる、岩手山をバックにした一本桜が、評判になったそうですが、残念ながら私が岩手に住んでいる時には、まあ、私自身も感心が無かった為ですが、この近く(小岩井牧場)に何度も行っておっても、この様な「桜」がある事が分かりませんでした。
 私が岩手勤務のおり、車で帰る途中に立ち寄った「三春の滝桜」の素晴らしさに出会い、千年と言う長い年月人々に守られ続けてきた、古木の一本桜が好きになりました。
 そんな関係で、私のホームページには、自分の足で撮影した、各地の有名な「一本桜」を幾つか掲載しています。来年こそは、機会を作って是非この「一本桜」を見に行き、ホームページに掲載したいものだと思っています。(画像はこちら

福田内閣が誕生した。その顔ぶれを見ると、時間も無く、取り合えず、4派閥の長を党4役(3役+1)に起用し、その他は阿部内閣から横滑り多数の暫定内閣なのでしょうか?
 福田さんは、「背水の陣内閣」と名付けたそうですが、随分年をとった顔ぶれであり、この顔ぶれを見た時、いまは小泉遺産で食っていますが、これらの実力者と言われる人達は、「背水の陣」で仕事が出来るほどの実績を、これまでにしてきたのでしょうか?もしもこれらの人達が、私達の立場に立った仕事をして来たのであれば、自民党は、参議院選挙でこうまで落ちぶれてはいない様に思うのですが・・・。
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2007年9月20日(木曜日):総裁レース
  安倍さんの突然の無責任辞任によって始まった後継総裁レースは、何の事はない、福田さんの立候補によって、麻生さん以外の候補はすべて降りてしまい、福田さんの勝が決まっている、何とも面白くない可笑しな一騎打ちになってしまいました。
 吾こそはといって立候補しようとしたならば、それを貫いて欲しい気がしますが、負けが決まっているし、恐らく短命な内閣になるでしょうから、賢い選択なのかもしれません。

 私個人的には、人物・人柄など実際の麻生像は、判るはずはありませんが、麻生さんの私達に向って話す態度・話し方が、何か人をバカにした見下した様な感じがして好きになれません。

 本当なら安倍さんの様に、40〜50代の戦後生まれの若い人が総理になった方が、良いと思うのですが、残念ながら良い人材がいないのでしょうかね。
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2007年9月10日(火曜日):朝青龍と安倍政権
  2003年9月20日の本欄で、文藝春秋10月号に「大相撲と国力」 と言う小文について紹介した。この小文によると、日本の景気の良し悪しと相撲の人気力士の出現が良く一致しているとのことだそうです。双葉山の時代(S11年〜)世界大恐慌から脱却し、太平洋戦争に突入していく時代であり、日本中が愛国心と気力にみなぎっていた。次が敗戦後千代の山や栃錦、若乃花が現れて日本も復興に向かう。バブル経済が始まった頃、千代の富士が活躍し、それに若貴兄弟の時代へと続いていく。ところが、このところ外国勢に横綱を占められる状況など、今の日本経済そっくりだといっている。つまり、相撲は日本の国力を映し出す鏡なのだそうです。朝青龍に横綱の品格がなければ止めてもらう、日本の将来も、そのような断固とした強気の大英断が必要なんだ(工藤美代子・ノンフィクション作家)と言うような内容でした。

 振り返って、朝青龍が一人横綱で君臨した4年間は小泉さんの時代と重なりますが、日本は、はたして良くなったのでしょうか、それとも悪くなったのでしょうか?

 今、朝青龍の問題をテレビなどで見ているとき、安倍政権の現状と重ね合わせて、全盛期の「朝青龍・小泉さん」と完全に落ち目の「朝青龍・安倍さん」とが、何と皮肉な対比なのでしょうか。

 それにしても、朝青龍、高砂親方、相撲協会すべてに当事者としての能力が欠如している様に思えてなりません。

9月12日追加:
 安倍総理が、今日突然辞任しました。これまでの経緯を考えた時、驚きとその無責任さに吃驚しました。すべての決断が、ワンテンポずれていますし、言っている事が、全く支離滅裂なのではないでしょうか。外国の首脳と会って、色々約束した舌の根が乾かないうちに辞任なんて、会談した外国の首脳もいい迷惑でしょうし、一国の総理がこんな事では、本当に嘆かわしい限りです。
 全く、安倍さんと言い、小池さんと言い、その他の閣僚にしても、短命な事がほぼ予想される中で、無駄な外交をし、税金の大きな無駄遣いをしたものです。色々腹が立つ事が沢山ありますが、こんな事を思っただけでも、腹が立ってきます。

 ところで、次の総理は誰になるのでしょうか?麻生さんが、第一に浮かんできますが、福田さんが、自民党の救世主として浮かんでこないでしょうか?
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2007年9月1日(土曜日):地球温暖化は止まらない
  今年の夏は、本当に猛暑でしたし、私の所では雨が1ヶ月も降らず、畑などはカラカラです。
 ところで今騒がれているCO2削減などの温暖化対策は、はたして実行可能なのでしょうか。温暖化の進行は、今の世界の経済発展の進行状況では、止める事は出来ないのではないでしょうか?
 先日の朝日新聞に、世界のCO2排出量は、2004年で260億トン(内中国:18.3%、インド:4.2%)、2030年には404億トン(内中国:25.8%、インド:6.3%)との予測が出ていましたが、特に、膨大な人口をかかえる中国とインドが、今の勢いで経済発展が続けるとすれば、とてもCO2削減など到底無理である様に思われます。
 今エネルギーの確保策として、化石燃料以外の様々なエネルギー源が実用化されています。その中のエース級に原子力がありますが、はたして温暖化対策に有効なのでしょうか?原子力は、CO2は出さないものの、決して温暖化対策の切り札にはならないのではないでしょうか?
 何故ならば、それまで単なる物質であった質量を熱に変えて発電すると言う事で、得られた電力とその廃熱と言う膨大な熱を新たに作り出し排出するからです。
やはり究極のエネルギーは、太陽光発電、風力、水力、地熱など自然のエネルギーを利用するシステムではないでしょうか。先日、中欧に行ったおり、広い農地の中に風力の風車が沢山回っていて、感心させらたものでした。

 日本は、世界一の太陽光発電の技術を持っているのですから、全ての家庭の屋根に無償で太陽光発電装置を取り付けるなど、思い切った政策が取れないものでしょうか。

 何の根拠もない勝手な将来予測をしたならば、世界の人口が多すぎる現状では、地球規模の異変は止まらず、世界的な飢饉や天変地変が起こり、資源をめぐる紛争・戦争も勃発して、いずれ人口が激減する時が来るかもしれません?
こんな事にならない様に、人間の知恵が働けば良いと思うばかりです。
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2007年8月15日(水曜日):終戦記念日
  今日は、戦後62回目の終戦記念日です。小泉さんは靖国神社参拝に行きましたが、安倍さんは、参拝しないそうですね。
 参議院選挙に大敗し、ここの所ゴタゴタが多く、とても参拝に行く状況でないと考えたのでしょうが、行かない事は、彼の信念に反する事ではないでしょうか?行く行かないは、その人の信念の問題ですが、その信念が外部の状況によって左右されるとしたら、それは、信念ではないのかも知れませんね。

 今、テロとの戦いと言うことで、アフガニスタンでの燃料補給活動や一部の活動を除いて終了しましたが、イラクの自衛隊派遣の問題などは、その活動自体の法律的裏付けについて、民社党の反対で問題が生じようとしています。

 しかし それよりも、私達は、この活動に係わる費用について、何も知らされていないのが、大きな問題だと思いませんか。どのくらいの金額になるか判りませんが、恐らく千億円単位の金額が使われているのではないでしょうか?
もしもこれだけのお金を、人殺し(戦争)の手助けでなく、その国の住宅や医療などに使うとか、日本国内であれば、年金問題とか雇用問題とか公共の為に使ったなら、、随分沢山の人の為になるのではないでしょうか。

 アメリカにいたっては、何兆円?という戦費が、毎年使われていると新聞等で読んだ様に思いますが、この費用がテロとの戦いという美名の元に、軍需産業を潤し、イラクを平和にする代りにめちゃめちゃにし、人殺しの為に使われたかと思う時、その空しさをアメリカという国は、気付かないのでしょうか?アメリカの膨大な軍需費を、アメリカ人や世界の人に使ったら、アメリカは、世界一尊敬される国になるのではないでしょうか?

 何か現実離れの青臭い事を書きましたが、世界の国々が軍需費のために、国家予算の何割かを費やしている現実は、戦いが絶えた事のない人類の「愚かさ」の象徴ではないでしょうか。

 今、少し古いが、図書館で借りた、2004年発刊の「五木寛之」の「元気」という本を読んでいる。その中で、人は、生まれたその瞬間から、どんな人も拒絶する事の出来ない「死のキャリア」として誕生し、それが発症するまでの期限、つまり天寿は、だれもわからないと書いている。所詮100年たらずで誰でもが死を迎えることを、当たり前と受け入れているにも係わらず、何故その天寿を危うくする戦争に「うつつのぬかす」人類とは、一体なんなのでしょうか。

 どんなに大きな権力や財力を得たとしても、人間所詮 「起きて半畳、寝て一畳、天下とっても一畳半」の人生であり、子供の時期と老齢期を除けば、その期間は僅か50年にも満たない人生ではないでしょうか。
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